電気自動車(EV)の充電場所について
夢の電気自動車(EV)を購入して日常的に利用する場合、現実的にどこで充電するのかという課題があります。
スーパーなどの商業施設や公共施設が急速充電器を設置したり、リーフを発売する日産自動車がすべての販売店に充電器を設置する意向を表明するなど、自宅外での充電ステーションが拡がっており、自宅外で充電するという方法もあります。
しかし、まだまだ充電ステーションは少なく(少なくとも東京23区内に居住して仕事もしている私は見たことがありません)、また、フル充電しようと思うと、急速充電器で最低でも15分程度の時間がかかってしまいます。ガソリン車の給油時間より確実に長いでしょう。
したがって、わざわざ長い時間を外で充電に費やすのは現在のところあまり現実的ではないと思います。
電気自動車(EV)の家庭内での充電と費用
そこで、自宅での日常的な充電の方法として、自宅に充電設備をおいて、EVに乗らない夜間に充電をしておくという方法があります。
その場合の費用としては、設備を変えるための初期費用と、ランニングコストを考慮していく必要があります。
初期費用
まず、初期費用ですが、これは数万円で済みます。
必要な設備は、200Vのコンセントの設置になります。家庭用電源は通常100Vのコンセントを使っている家庭が多いはずですが、コンセントの工事に数万円掛ければ設置ができます。また、後述するように100Vでも時間はかかるものの充電は可能ですので、その場合は初期費用は特にかかりません。
ちなみに、外の充電ステーションにあるような急速充電器を設置する場合、数百万円かかってしまいますので家庭用には現実ではないでしょう。
ランニングコスト
さて、次にランニングコストです。
考えるのは、金銭的なコストと充電時間です。
①充電時間
まず、充電時間は、
200V電源で
富士重工業株式会社「プラグイン ステラ」 約5時間(100%充電)
三菱自動車工業株式会社「i-MiEV(アイ・ミーブ)」 約7時間(100%充電)
日産自動車株式会社「LEAF(リーフ)」 約8時間(100%充電)
100V電源で
富士重工業株式会社「プラグイン ステラ」 約8時間(100%充電)
三菱自動車工業株式会社「i-MiEV(アイ・ミーブ)」 約14時間(100%充電)
日産自動車株式会社「LEAF(リーフ)」 (未公表)
となっています。
ご覧のとおり、100V電源の場合は、一晩で充電を完了することが微妙なので、200V電源用のコンセントを設置したほうが実用性が高まります。
②充電可能な電池容量
次に金銭的なコストです。
必要な費用は、もちろん電気代になります。
まず、電池容量が何kWhか把握します。
これは、ガソリン車の感覚で表現すると、「満タン時、何リットル入るか?」
と同じことです。つまり、電気自動車(EV)の場合、「フル充電で何kWh充電できる?」ということになります。
以下が、各社の電池容量です。
富士重工業株式会社「プラグイン ステラ」9kWh
三菱自動車工業株式会社「i-MiEV(アイ・ミーブ)」16kWh
日産自動車株式会社「LEAF(リーフ)」24kWh
話が長くなりましたが、この電池容量に対して、kWhいくらで充電できるか?
③電気代と燃費
たとえば、東京電力で「おトクなナイト8」という深夜電力の契約をします。夜間(23:00-翌7:00)が割引になるプランです。この場合夜間の電気代は9.17円/kWhです。
したがって、電気自動車(EV)の「フル充電時の電気代は?」次のとおりです。
富士重工業株式会社「プラグイン ステラ」 82円
三菱自動車工業株式会社「i-MiEV(アイ・ミーブ)」146円
日産自動車株式会社「LEAF(リーフ)」220円
また、フル充電での走行距離は、次のとおりです。
富士重工業株式会社「プラグイン ステラ」 90km(10・15モード)
三菱自動車工業株式会社「i-MiEV(アイ・ミーブ)」 160km(10・15モード)
日産自動車株式会社「LEAF(リーフ)」 160km以上(US LA4モード)
次に1kmあたり何円の電気代がかかるか?
富士重工業株式会社「プラグイン ステラ」 1.1円
三菱自動車工業株式会社「i-MiEV(アイ・ミーブ)」 0.7円
日産自動車株式会社「LEAF(リーフ)」 1.1円
1円前後で1km走る。500円なら500km!
電気自動車(EV)は、計算上は500円で東京-大阪間を走ってしまいます。
以上のように、電気自動車(EV)は初期費用は高いものの、日常的に使う場合のランニングコストは非常に安くて済むという利点があります。
さらに、太陽光発電などの自家発電を加えて利用すれば、ランニングコストが極めて安く済むという特徴があります。
|