アメリカの電気自動車(EV)ベンチャーで、最近トヨタ自動車と資本・業務提携したテスラ・モーターズが2010年6月29日にNasdaqに上場します。資金調達額は180百万ドル。時価総額で15億ドル前後と想定されています。 15億ドルといえば約1,350億円。かなり期待値が反映された時価総額になっています。 創業者でCEOはイーロン・マスク氏。電子決済のペイパルの創業者で創業者利得をもとに電気自動車ビジネスに進出しています。 テスラ・モーターズは急速にグリーンビジネスにシフトしているシリコンバレーの象徴的な企業でもあります。シリコンバレーでは電気自動車やハイブリッド車関連のベンチャーが500社あるといわれ、これらの企業群を「スモール・ハンドレッド」と呼ぶそうです。テスラ・モーターズはその「スモール・ハンドレッド」で初の上場企業となります。
日本でも今年から発売を開始し、話題となっています。1台1,000万円を超える値段ですが、電気自動車(EV)としては珍しくスポーツカータイプでデザインも洗練されています。リチウムイオン電池を連ねたバッテリーで走り、走行距離も長いです。 ただ、2007年以降赤字が続いており、2010年3月時点での累積赤字は300百万ドル近くなっています。
販売面の強化のため、時期の「モデルS」を2012年に年2万台生産する計画で価格も500万弱に設定されています。 ただし、自動車の採算ラインは小型車で年20万台、大型車で10万台とされており、この数字だけみると採算ラインは遠いように思えます。
しかし、電気自動車の場合、部品点数がガソリンエンジン車よりも大幅に少なく、生産がしやすいといわれています。そのため、製造コストは劇的に下がる可能性があり、このようなこれまでの常識が通じるとは限りません。 極論すると1台でも採算に乗る世界がやってくるかもしれません。
テスラ・モーターズの上場をきっかけに、電気自動車(EV)ベンチャーが注目を集め、少量生産型の電気自動車が新市場を開いていくことを期待します。 |