鳥取県米子市で電気自動車の生産を計画しているベンチャー、ナノオプトニクス・エナジー(京都市、藤原洋社長)が、個人・企業向けに太陽光発電しすてむの製造・販売にも進出することがわかりました。
同社は京大発ベンチャーで、東証マザーズ上場第一号企業のインターネット総研の藤原代表が社長を兼務している会社です。
同社は、購入や売電に伴い地域の小売店などで使えるポイントを付与して顧客を囲い込み、電気自動車に次ぐ事業の柱に育てるとのことです。収益で地元プロサッカーチーム「ガイナーレ鳥取」を支援、地域活性化にもつなげる方針です。
ガイナーレ鳥取は、米子市から始まったサッカークラブで、現在は県東部の鳥取市にホームスタジアムがありますが、米子市でも人気があるクラブです。すでにJリーグの準会員となっており、現在J2昇格を目指して、JFLで首位を走っています。
さて、話は戻りますが、太陽光発電事業は「ガイナーレ鳥取」にちなみ「ガイナーレ・ソーラープロジェクト」と名付け、10月から受注を開始します。まず十数億円を投資して米子工場内に生産体制を整備し、太陽電池モジュールの組み立てなどを行い、11月をめどに出荷する予定です。製品にガイナーレロゴを付けて販売し、企業向け販売については、国際航業に委託する予定です。
同社の藤原社長は「2011年度は1,000世帯に販売、売上高約15億円を目指す」と話ているとのことでです。1,000世帯というのは鳥取県内のマーケットだけで考えるとアグレッシブな目標に思えます。
また、太陽光発電システムの購入客には、サイモンズ(東京・中央)のポイントカードシステムを利用した無料会員制度を用意し購入時のほか売電による省エネの実践などに応じてポイントを付与する予定です。
ポイントは加盟店で使ったり、旅行商品などに交換したりでき、12,000品目に及ぶ商品との交換も可能なうえ、JALやANAの航空券購入の支払いにも利用できます。
また、会員向けサイトを設け、太陽電池が正常に発電しているかチェックするなどIT(情報技術)を活用したサービスを提供します。
さらに、地元金融機関と提携し、費用を余剰電力の売電収入でまかなえるローンも提供する方針。
これが実現すればかなり面白いとなります。
さらには、地元密着型営業の強化に向け、プロサッカーチーム「ガイナーレ鳥取」と連携。製品に付
けるロゴのブランド使用料を支払い、クラブを支援しながら、有力選手に販売促進などで協力してもらうことにより、「ガイナーレ・ソーラー」の認知度を高めたいとのこと。
同社は、電気自動車というチャレンジングな市場でベンチャーとして新規参入予定ですが、IT企業の代表を兼務する藤原社長を中心に、環境ビジネス全般にITの力を活用して新風を起こそうとしているように見えます。
たとえば、米子工場を、スマートグリッドの拠点にする方針で、スマートグリッドの普及で電気自動車も「動く蓄電池」になるため、太陽光発電装置の製造・販売に参入することで相乗効果を狙うとしています。
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