2012年12月26日、JX日鉱日石エネルギー(ENEOS)、出光興産、コスモ石油、昭和シェル石油の石油大手4社が、サービスステーションでの電気自動車(EV)向け充電事業の共同実証試験を始めると発表しました。2012年1月中旬から3月末までの間で、東京都と神奈川県のそれぞれのサービスステーションで、実証実験を行い、電気自動車の有料での課金ビジネスが成り立つかの事業可能性を確認していくとのこと。 4社の約30カ所のガソリンスタンドがこの実証実験に参加し、ユーザーは4社いずれのスタンドでも充電することができます。 各社は独自に会員カードを発行する一方、会員ユーザーの相互乗り入れを行い、ユーザーの利便性を確保します。また、会員向け料金および会員向け付帯サービスは、各社間の競争領域とすることから各社ごとに異なりますが、各社サービスステーションには共通ロゴマーク「EVSS NETWORK」を掲示し、共同での取り組みをアピールします。 この電気自動車の充電事業の実証実験では、共同で、EVSS NETWORKのWebサイト(http://www.evssnet.com/)も開設し、ユーザーには、ネット上での充電設備空き情報提供やメールによる充電完了通知などのサービスを行います。
料金プランについては、実証実験とは別に各社が独自に設定することになり、たとえばENEOSでは1台当たり個人で、カードの保有状況に応じて月額3,000円と3,500円のコース、法人で3,000円のコースを用意し、何度でも充電できる料金体系を導入します。
なお、この実証実験は、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業で採択された取り組みです。 具体的な補助事業の名称は、平成23年度石油製品販売業構造改善対策事業費補助金(給油所次世代化対応支援事業(次世代石油製品販売業等実証事業に係るもの))に係る補助事業。
電気自動車が普及すると充電設備の拡充が課題であり、現在は、メーカーが販売店に設置したり、自治体が整備を行っていますが、これはあくまでもユーザーサービスの域を出ていません。整備が本格的に進むには事業としての成立が不可欠です。
一方、石油各社も、電気自動車の普及は逆に死活問題であり、電気自動車時代に向けた新たなビジネスモデルの構築に前向きに取り組む必要が出て来ています。 この実証実験はそういった流れの一環と考えられます。 |